ビエンチャンを代表する観光スポットのひとつ、タート・ルアン。
黄金に輝く仏塔(ストゥーパ)は遠目にもきれいで、さすがはラオスのシンボルといえる美しさです。
ただ正直なところ、仏塔そのものは巨大というほどではありませんでした。

もちろん十分に立派な大きさなのですが…。
“圧倒されるほど大きい”という印象ではありません。
それでも、ラオスを代表する場所だけあって、一度は自分の目で見ておいてよかったと思っています。
また、タート・ルアンを訪れるなら、黄金の仏塔だけを見て帰るのはもったいないかもしれません。
仏塔を囲む回廊のほか、南北の寺院、大きな寝釈迦など、周辺にも見どころがありました。
そこで今回は、タート・ルアンの歴史や見どころ、入場料、所要時間、行き方などを、実際に訪れた体験も交えながら紹介します。
タート・ルアンの基本情報
| 住所 | That Luang, Xaysettha 10009, ラオス |
| 営業時間 | 8:00~17:00 |
| 拝観料 | 30,000キープ(外国人価格) 5,000キープ(ラオス人価格) |
タート・ルアンとは?ラオスを象徴する黄金の仏塔


タート・ルアン(Pha That Luang)は、ラオスの首都ビエンチャンにある黄金の仏塔です。
ラオス政府が、「ラオスで最も重要なモニュメントのひとつ」としているとおり、まさに“国のシンボル”なのです。



きれいな黄金の仏塔というだけでなく、ラオスの歴史や仏教文化を知るうえでも重要な場所なんですね。
ビエンチャンを訪れるなら、一度は訪れておきたい観光スポットと言えますね!
そこでまずは、タート・ルアンとは何かを、歴史を含めて簡単に紹介します。
ラオスで最も重要な国家的モニュメント
タート・ルアンは、単なる観光用の建造物ではなく、ラオスを代表する国家的・宗教的なモニュメントです。
高さ約45mと、決して巨大ではないものの、近くで見るとその大きさを実感できます。



とにかく土台が立派なんです。
また、南北には大きな寺院が建ち、その周辺にはラオス中央仏教連盟の本部もあります。
この辺りは、タート・ルアンを中心とした宗教地域になっているとも言えますね。
現在のタート・ルアンは16世紀に築かれた
タート・ルアンの歴史については、古代までさかのぼる伝承があります。
「紀元前3世紀ごろ、インドで学んだラオス人僧侶が帰国する際、釈迦の胸骨にあたる仏舎利を持ち帰り、それを納めるために仏塔が築かれた」というものです。
とはいえ、現在のタート・ルアンが築かれたのは1566年。
ルアンパバーンからビエンチャンに遷都したセーターティラート王が、古くから聖地とされた場所に大規模な仏塔を築いたのです。
その後、外国からの侵攻などによって被害を受け、再建や修復を繰り返しながら現在の姿へとつながっています。



このような経緯があって、タート・ルアンの前にはセーターティラート王の像も立っています。
黄金の仏塔はすべて純金?


タート・ルアンといえば、やはり黄金に輝く姿が印象的です。
では、本当にすべて金で覆われているのでしょうか。
どうやら仏塔の頂部には本物の金が使われ、それ以外の部分は金色に塗られているそうです。
確かに金色が「きれいすぎる」ので、もし実際に見て違和感を感じたなら、これが理由かもしれません。
タート・ルアンの見どころ
タート・ルアン見学の中心となるのは黄金の仏塔ですが、実は見どころはほかにもあります。
仏塔を囲む回廊や周囲にある寺院、大きな寝釈迦なども、歩いて見学できる距離にあります。
周辺の寺院などをセットで訪れるのが、タート・ルアン観光ではおすすめですよ!
黄金に輝く高さ45mの仏塔


タート・ルアンの主役は、高さ約45mの黄金のストゥーパです。
遠くからでも目立つ建造物ですが、僕が特に印象に残っているのは、南側にある寺院「ワット・タート・ルアン・タイ」を抜けたときでした。
寺院の先に黄金の仏塔が見えてきて、思わず「おおっ」と足を止めました。



実際にラオスを代表する場所が目の前に現れると、やはり感動しますね!
とはいえ、思ったよりも巨大な感じはなく、すっきりしている印象です。
仏塔は回廊に囲まれていますが、外からでも十分に見ることができます。
ただ、回廊が仏塔の土台部分を隠しているため、外側からではストゥーパの全体像を見ることはできません。
せっかくですから、拝観料を払って回廊の内側へ入り、間近から黄金の仏塔を眺めてみてくださいね!
仏塔を囲む回廊


黄金の仏塔の周囲には、屋根付きの回廊があります。
回廊は仏塔を囲むようになっていて、ぐるりと一周することができます。



ただ、回廊のどの角度から見ても仏塔の表情はほとんど変わらないため、“自分が今どこにいるのか”わからなくなるかもしれません。
回廊でぜひ見てほしいのが、壁沿いに並ぶ仏像や石造物です。
仏像や大きな仏頭、文字が刻まれた石碑、壊れた石造物など、思っていた以上にさまざまなものが展示されていました。
なかには、クメール王朝のジャヤーヴァルマン7世像として紹介されている砂岩彫刻もあります。
タート・ルアンでは、間近で仏塔を見るだけでなく、回廊に展示されている遺物もぜひ眺めてみてください。
ゆっくり回廊を一周しながら黄金の仏塔と遺物を眺めていると、なんだかタイムスリップした気分になるかもしれませんね。
南北の寺院と周辺の仏教施設


タート・ルアンの周辺には、北側に「ワット・タート・ルアン・ヌア」、南側に「ワット・タート・ルアン・タイ」という寺院があります。
どちらもタート・ルアンから歩いて行ける距離なので、セットで散策するのがおすすめです。
北側にある「ワット・タート・ルアン・ヌア」は、大きく煌びやかな外観が印象的な寺院で、率直に「かっこいい寺院だ」と思います。
一方、南側にあるのがワット・タート・ルアン・タイ。
敷地が広く、地元の人にも愛されている寺院のようです。



僕が行ったときはお祝い事が行われていたようで、すごく人が多かったです。
また、タート・ルアン周辺には寺院以外にも大きな仏教施設があります。


特に目を引いたのが、ラオス中央仏教連盟の本部。
大きな建物に赤い屋根や細かな装飾が施され、まるで宮殿のような豪華さですね!
タート・ルアン周辺は、寺院や仏教施設が広い土地にゆったりと配置されています。



これらをセットで巡っていると、広い公園を散歩しているような感覚になります。
個人的には、この広々とした雰囲気もタート・ルアン周辺の魅力だと思います。
南寺院の大きな寝釈迦


南北にある寺院のうち、特に訪れてほしいのが、南側のワット・タート・ルアン・タイです。
ここには大きな寝釈迦が安置されているのです。
触れられるほど近寄ることができるので、間近から寝釈迦の大きさを実感することができますよ!
拝観料はかからないので、気軽に行けるのも嬉しいポイントですね。
土産物屋は優先度低め


タート・ルアンの裏手には、お土産屋さんが並んだ一角があります。
昔ながらの土産物屋といった雰囲気で、商売っ気がないというか、活気がないというか…。
扱っている品はどのお店も変わり映えがなく、伝統的な巻きスカート「シン」や、色鮮やかな織物が目立ちます。



ほかにもスカーフ、布製バッグ、衣類、帽子、竹製品、アクセサリーなどが販売されていました。
優先度は低い気がしますが、ラオスらしいお土産を探している方は、タート・ルアン観光のついでに寄ってみてくださいね!
タート・ルアン観光の所要時間は1時間ほど
タート・ルアン観光は、1時間半もあれば、周辺の散策を含めてゆっくり巡れると思います。
タート・ルアンを見るだけなら、45分もあれば十分です。
| 観光スタイル | 所要時間の目安 |
|---|---|
| 仏塔と回廊を中心に見学 | 30〜45分ほど |
| 南北の寺院や寝釈迦も見学 | 約1時間 |
| 写真を撮りながらゆっくり散策 | 1時間〜1時間30分 |



せっかくタート・ルアンまで行くのであれば、少なくとも1時間ほど確保し、周辺の寺院もセットで見学することをおすすめします。
ビエンチャン中心部からタート・ルアンへの行き方


タート・ルアンは、メコン川沿いのナイトマーケットや中心部の寺院が集まるエリアからは少し距離があります。
位置関係としてはパトゥーサイよりさらに北東側。
徒歩で行けるかと言われれば、“頑張れば行けるけど、後悔する”はずです。
暑さが厳しいビエンチャンでは、無理せずに別の移動手段を利用することをおすすめします。
主な移動方法には、タクシー・トゥクトゥク、路線バス、現地ツアー、レンタルバイクなどがあります。
好みの手段で行ってみてください。
タクシー・トゥクトゥクで行く
タート・ルアンへ手軽に移動できるのが、タクシーやトゥクトゥクです。
特に初めてビエンチャンを訪れる人にとっては位置関係がわかりにくいので、これらの移動手段がおすすめです。
タクシーは、LOCAやinDriveといった配車アプリを使うと便利です。
トゥクトゥクを利用する場合は、乗車前に料金を確認してください。
片道だけの料金なのか、観光中に待ってもらって往復するのかも、あらかじめ決めておくと安心です。
路線バスで行く
タート・ルアンは、路線バスの使い勝手がかなりいいんです。
12番、18番、20番、22番の路線に加えて、ワッタイ国際空港と国際展示場「LAO ITECC」を結ぶシャトルバスでも行くことができます。
詳しいルートは、Lao-BusNaviをチェックしてみてください。
バスのルートだけでなく、停留所の位置やバスの現在地もわかりますよ!



Lao-BusNaviは、JICAの支援によって導入されたバス位置情報サービスです。
路線バスは待ち時間が発生しますが、料金が安いのは大きな魅力です。
時間に余裕があり、ローカルな移動も楽しんでみたい人にもおすすめですよ!
現地ツアーで行く
タート・ルアンだけでなく、ビエンチャンの代表的な観光スポットをまとめて回れるツアーもおすすめです。
移動手段を自分で考える必要がなく、限られた時間で主要な観光スポットを効率よく観光することができます。
また、タート・ルアンはラオスの歴史や仏教と深く関わる場所です。
黄金の仏塔を見るだけでなく、「なぜラオスのシンボルなのか」「どのような歴史があるのか」まで知りたいなら、ガイド付きツアーもいいですね!
レンタサイクル・レンタルバイク
ビエンチャンを自由に観光したい人には、自転車やバイクでタート・ルアンへ向かうのもおすすめです。
時間を気にする必要がないので、思いのままに巡れるのがいいですね!
ビエンチャン市内にはレンタサイクルやレンタルバイクのお店がたくさんあります。
宿泊しているホテルの近くにあるか、チェックしてみてくださいね!
服装・雨季など観光前に知っておきたいこと


タート・ルアンはビエンチャンを代表する観光スポットですが、同時にラオスの人たちにとって大切な宗教施設です。
観光で訪れる場合でも、寺院を見学していることは意識しておきたいところです。
また、敷地が広いため、季節によっては日差しや雨への対策も必要になります。
寺院にふさわしい服装を意識する
タート・ルアン周辺には南北の寺院もあります。
そのため、極端に露出の多い服装は避け、宗教施設を見学することを意識した服装が無難です。



具体的には、肩が隠れる服を選び、膝よりかなり短いショートパンツやミニスカートは避けましょう。
肩や膝を大きく露出する服装なら、ストールなどの羽織れるものを用意しておくと便利です。
基本的には、ほかの寺院観光と同じ感覚で訪れることをおすすめします。
晴雨兼用の折りたたみ傘があると便利
日中の日差しが強いラオスでは、日傘があると便利です。
タート・ルアンの回廊には屋根があるので、日光を避けながら仏塔見学も可能です。
ただ、周辺も観光するなら日差しを直に受けることになります。
また、雨季はいつ雨が降ってもおかしくありません。
日傘と兼用できる折りたたみ傘などを持っておくと安心ですよ。
タート・ルアン夜のライトアップとお祭り


夜にはライトアップされた姿も
タート・ルアンでは、夜になるとライトアップされた黄金の仏塔を見ることができます。



ライトアップされたタート・ルアンの姿は、昼間とは違った景色になりそうですよね。
また、近くでは毎夜、タート・ルアン・ナイトマーケットが催されています。
食事の屋台が中心のナイトマーケットですが、ライトアップされたタート・ルアンとセットで訪れるのもいいですね!
ラオスを代表する宗教行事「タート・ルアン祭り」
タート・ルアンでは、毎年11月ごろに「ブン・タート・ルアン」と呼ばれる大きな祭りが行われます。
こちらは11月ごろの満月に合わせて開催される、ラオス最大級の仏教行事です。
この時期にビエンチャンを訪れるなら、ぜひ参加してみてくださいね!



2026年は11月21日から24日まで行われる予定です。
黄金のタート・ルアンと周辺寺院を歩いてみよう


タート・ルアンは、ラオスの歴史と仏教文化を象徴する黄金の仏塔です。
正直にいうと、仏塔そのものは想像していたほど巨大ではありませんでした。
それでも、南寺院を抜けた先に黄金の仏塔が見えた瞬間は、今でもよく覚えています。
回廊を歩けば、古い仏像や石碑が並び、周辺には煌びやかな北寺院や大きな寝釈迦もあります。
仏塔だけなら短時間でも見学できますが、せっかく訪れるなら1時間ほど確保して、南北の寺院や回廊までゆっくり歩いてみてください。
ラオスを代表する黄金の仏塔を自分の目で見る時間は、きっとビエンチャン旅行の思い出のひとつになると思います。
ビエンチャンを訪れるなら、一度はタート・ルアンまで足を延ばしてみてくださいね!
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