ルアンパバーンでバイクをレンタルしてみませんか?
自転車圏内でも十分魅力的なルアンパバーンですが、バイクがあると旅の内容が本当に濃くなります。
本記事は5,000文字以上とかなりボリュームがありますが、最後まで読めば海外でバイクを借りたことのない方でも安心してバイクをレンタルできる内容になっています。
自身の体験を含め、ルアンパバーンの交通事情からバイクの借り方・返し方、そしてその時々で注意すべき事項まで詳しく解説していきますね。
バイクを相棒に、より濃いルアンパバーンの旅を満喫してみてください!
ルアンパバーンの交通事情
交通事情は、国によって様々です。
もちろんラオスの交通事情も日本とは異なります。
また、ラオスの中でも、ルアンパバーンと首都ヴィエンチャンで違いがあります。
そこでまずはルアンパバーンの交通事情を確認しておきましょう。
ルアンパバーンには信号がひとつもない!
驚くことに、ルアンパバーンには信号がひとつもありません。
交差点などはお互い譲り合いながら運転しています。
「信号が無くて危険じゃないの?」と思われるかもしれませんが、ルアンパバーンは信号が無くても問題がないくらい交通量が少ないのです。
ルアンパバーンの人々はスピードを出した運転はしませんし、こちらがトロトロ走っても煽ってきたりはしません。
あまり緊張せずに、心に余裕をもって運転してくださいね!
運転するときに気を付けること4点
ルアンパバーンでバイクを運転するときに気を付けることは次の4点です。
- 日本とは反対の右側通行
- 整備が行き届いていない道路
- 一方通行を逆走してくるバイク
- ヘルメットは被ろう
それでは詳しく見ていきましょう。
日本とは反対の右側通行
ラオスでは、車やバイクは右側通行です。
これは日本とは反対なので、初めは戸惑うかもしれません。
まずは前の車やバイクについていくことをおすすめします。
整備が行き届いていない道路
特にルアンパバーン郊外に行くときは、道路事情に注意が必要です。
ルアンパバーンの市街地を離れた途端に道路状況が悪くなり、アスファルトに穴があいていたり、ダート道になったりします。
雨期は道路の至る所に水たまりができていたり、ぬかるんだ道になっているので、特に注意して運転しないと危険です。
雨季のルアンパバーンではバイクの運転はしない、というのも正解です。
一方通行を逆走してくるバイク
ルアンパバーンには一方通行の道が多くあります。
日本人は一方通行と言われたら絶対に守るものですが、現地の人々はそれほど重視していません。
そのため、一方通行の道路を逆走してくるバイクが多く、気をつけていないと衝突する可能性もあります。
一方通行でも気を抜かずに運転してくださいね!
ヘルメットは被ろう
ルアンパバーンでは未だにヘルメットをかぶらずにバイクに乗っている人が多いです。
その光景をみると、自分もヘルメットをかぶらずにバイクに乗りたくなりますが、やはりこれは危険。
万が一事故を起こしてしまった場合、ルアンパバーンの病院は本当に心許ないものです。
周りに惑わされることなく、自分を守るためにヘルメットはかぶるようにしてください。
バイクを借りる方法と注意点
ルアンパバーンにはレンタルバイクを扱うお店が沢山あります。
どこで借りても大きな差はありませんので、ホテルから近いお店を選べばよいでしょう。
どのお店でも、バイクをレンタルする方法はほぼ同じですし、とても簡単に借りることができます。
ただし注意点もありますので、そのあたりを含めて詳しく紹介します。
レンタルバイク店の見つけ方
レンタルバイク店は、「bike for rent」などの看板を目印にしましょう。
お店の前にバイクが並んでいることが多いので、これも目印になりますね。
泊まっているホテルのスタッフに近くのお店を尋ねてみるのもおすすめです。
ただし、レンタルバイク店によって取り扱うバイクの種類が異なります。
扱っているバイクが1種類のみというお店もあります。
目ぼしいバイクが無かった場合は他のお店を訪ねてみてくださいね。
バイクを借りるときの6ステップ
レンタルバイク店が見つかれば、バイクを借りるのは簡単です。
次の6ステップをお店のスタッフと一緒に行うだけです。
1.レンタルするバイクを決める
2.レンタルする期間を決める
3.承諾書にサイン・料金を支払う
4.連絡先を確認する
5.パスポートを渡す
6.借りるバイクの動作チェック
1.レンタルするバイクを決める
レンタルするバイクを決めるにあたって、大事になるのは値段ですよね。
レンタル価格はバイクの排気量やメーカー、そして時期によって異なります。
バイクにこだわりが無い方であれば、一番安いもので十分かと思います。
2.レンタルする期間を決める
バイクのレンタルは基本的に24時間が1単位です。
3時間だけとか、半日だけという借り方ができるかはお店次第です。
事前にいつまでバイクを借りるか決めておくと手続きがスムーズです。
バイクを返す予定の日とお店の休日が被ることがあります。
そのときは他のお店に行くことをおすすめします。
せっかくの旅行ですから、自分の希望するプランを優先させましょう!
レンタルバイク店は市内に沢山あります!
3.承諾書にサイン・料金を支払う
レンタルするバイクと期間が決まったら承諾書にサインをします。
気になることがあれば、サインをする前に確認するようにしましょう。
また、請求金額に誤りがないか確認したうえで支払いを行います。
承諾書の写しまたは領収書を忘れずに受け取ってください。
4.連絡先を確認する
「バイクが動かなくなった」、「事故を起こしてしまった」などの不測の事態が起こった時のため、お店の連絡先を確認しておきましょう。
承諾書の写しや領収書に連絡先が書いてあれば、その番号が緊急連絡先か確認しておくと完ぺきです。
お店と連絡がつく時間を確認できれば更に完璧ですね!
最近はLINEなどのSNSサービスで連絡先を交換するお店が増えています。
万が一の時のために迷わず交換しておきましょう!
5.パスポートを渡す
ラオス全体で言えることですが、バイクをレンタルする際にデポジットとしてパスポートの提出を求められます。
正直、かなり抵抗がありますが受け入れざるを得ないのが実情です。
僕は今まで被害を受けたことはありませんが、パスポートを預けることに抵抗がある場合、ラオスでバイクを借りることは難しいと考えておきましょう。
6.借りるバイクの動作チェック
借りるバイクの動作確認をしておきましょう。
1.エンジンがかかるか
2.ブレーキは効くか
3.ライトとウインカーがつくか
動作確認で問題があった場合は、他のバイクに交換してもらいましょう。
特にライトは盲点になりがちです。
日没後に運転するつもりがなくても、念のために確認しておいてください。
最後に、借りるバイクの傷をチェックします。
これは付けてもいない傷を自分のせいにされないための自衛策です。
おすすめは動画でバイクを360°撮影しておくこと。
お店の人の前で録画することで、カモれないことを行動から伝えておくと効果大です。
バイクを借りている間の注意点
バイクを借りている間は、しっかりとバイクの管理をしなくてはなりません。
駐車する際はエンジンキーだけではなく、バイク用ロックを必ず取り付けるようにしてください。
バイク用ロックは、バイクをレンタルすると必ず貸してくれます。
夜間はホテルの敷地内に停める
ルアンパバーンでは、夜間でも路上に車が駐車されています。
ホテルによってはバイクを置いておくスペースが小さく、路上に停めたくなることもあるかもしれません。
ただ、これはかなり危険です。
最近はルアンパバーンでも車上荒らしが出ています。
夜間は必ずホテルの敷地内に停めるようにしてください。
実際に僕も被害に遭っています。
夜間、ほんの少し路上に停めていたところ、あっという間にガソリンが抜かれていました。
人目が少なくなる夜間は本当に危険です。
バイクを返すときの4ステップ
バイクの返却はとても簡単です。
次の4ステップを淡々と行いましょう。
1.レンタルしたお店にバイクを持って行く
2.バイクの傷のチェックを受ける
3.承諾書の写しまたは領収書を提示する
4.パスポートを受け取る
1.バイクをレンタルしたお店にバイクを持って行く
バイクを借りたお店に、営業時間内にバイクを返しに行きましょう。
レンタル期間内であればいつ返しても問題ありませんが、延滞だけは注意しましょう。
2.バイクの傷のチェックを受ける
バイクを返却すると、お店のスタッフがバイクのチェックをします。
借りたときに付いていなかった傷がバイクにあった場合などは修理費を請求されます。
付けてもいない傷で修理費を請求されないよう、借りる時点でバイクをしっかり点検しておきましょう。
3.承諾書の写しまたは領収書を提示する
バイクのチェックが終わったら、借りるときに貰った承諾書の写しか、または領収書を提示しましょう。
延滞料金がかかる場合は、このタイミングで支払うことになります。
4.パスポートを受け取る
最後に、預けていたパスポートを受け取ったらバイクの返却は完了です。
もし事故を起こしてしまったら
万一、レンタルしているバイクで事故を起こしてしまった場合は、すぐにレンタルバイク店に連絡しましょう。
また、旅行保険に加入している場合は保険会社にもすぐに連絡し、今後の対応について確認しましょう。
レンタルバイク店に連絡する
事故を起こしてしまったら、すぐにレンタルバイク店に連絡し、その後の対応について確認してください。
ルアンパバーン市内近郊であれば、お店の人が現地に来てくれることもあります。
また、警察などへの対応もレンタルバイク店にお願いしましょう。
自身や他者がケガをしている場合は、救助してほしいことをレンタルバイク店に伝えてください。
ラオスの警察や病院は、英語が伝わらないと考えておきましょう。
その点、レンタルバイク店は英語が伝わりますので、間に入ってもらったほうがスムーズに事が運びます。
英語は翻訳アプリなどでもOKです。
保険会社に連絡する
自身がケガをした場合、海外旅行保険に加入している方は、保険会社にも連絡し今後の対応について相談しましょう。
こちらは日本語が通じますので、安心して相談できますね!
クレジットカードに付帯する海外旅行保険を使う場合は、クレジットカード会社が提供する旅行保険の連絡先を控えておきましょう。
対人・対物補償とバイクの補償はないものと考えよう
日本で加入できる海外旅行保険では、ラオスでバイクで事故を起こしたときの補償は自身のケガに対するものしか期待できません。
これはクレジットカードに付帯する海外旅行保険も同じです。
バイクで他人をケガさせてしまった場合や、物を壊してしまった場合は補償範囲外です。
また、レンタルバイクを壊した際も補償の対象外です。
つまり、バイクで事故を起こした際、自身の治療は保険対象ですが、対人・対物補償とバイクの補償は期待できないので、細心の注意を払って運転してください。
当然ですが、無免許運転で事故を起こした場合、自身のケガの治療代は補償されません。
ラオス旅行でバイクをレンタルするつもりなら、国際免許証を携帯しておきましょう。
ラオスでバイクを運転する場合はクレジットカードの付帯で十分?
最後に、ラオスでレンタルバイクを利用する方の保険についてですが、個人的にはクレジットカードに付帯する海外旅行保険で十分だと考えます。
海外旅行保険に入っても、バイク事故の補償はクレジットカードに付帯する海外旅行保険と、金額は違っても補償対象は同じですから。
ただし、最近のクレジットカードは海外旅行保険が利用付帯である傾向が強いので、色々と考えるのが面倒なら保険会社の海外旅行保険に加入したほうが楽です。
1週間程度の旅行なら5,000円もかかりませんので、検討の価値ありですね!
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