ラオス・ルアンパバーンの人気観光地「パークウー洞窟」。
実はそのすぐ近くに、水上に浮かぶちょっと特別な宿泊施設があるのです。
宿泊するためには対岸から船で渡らなくてはならなず、ちょっとハードルの高い宿ではありあますが、大自然の中で宿泊体験ができるという非常に面白い宿ですよ!
そこで今回は、「パークウーの水上コテージ」について、アクセス方法から宿泊の様子、注意点まで、ありのまま紹介していこうと思います。
正直、「泊まる人を選ぶ」宿ではありましたが、旅好きな人にはたまらない宿ですよ!
パークウーの水上コテージの基本情報
住所 | Nam Ou River, Pak Ou, ラオス |
チェックイン時間 チェックアウト時間 | 不明 |
主な無料サービス | ・バスアメニティ ・ボトルウォーター |
朝食 | なし |
公式ホームページ | なし |
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パークウーってどんな場所?魅力を簡単に解説

パークウー(Pak Ou)は、ルアンパバーンからメコン川を北上した場所にある小さな町です。
4000体以上の仏像が祀られた「パークウー洞窟」が観光名所として有名ですが、対岸にある素朴な町や豊かな自然もまた魅力のひとつ。
実はこの対岸エリアに、ナムウー川に浮かぶ水上コテージがあり、宿泊することができるのです。
また、数は少ないものの、水上コテージ以外にも宿泊施設がありますので、泊まりで観光することも可能です。
宿泊するにはどうする?アクセス&予約の流れ
パークウーには水上コテージが2件ありますが、どちらもホテル予約サイトでは予約ができません。
そのため、宿泊するには現地で直接交渉する必要があります。
そこで船をチャーターして直接交渉に行きました。
パークウーまではレンタルバイク、またはタクシーやトゥクトゥクを利用して向かうことになります。
ルアンパバーン市街地から1時間程度の距離、かつ、ほぼ一本道なので、レンタルバイクでも十分訪れることが可能です。
船のチャーターが必要
水上コテージは対岸にあるため、船をチャーターして向かう必要があります。
この点に関しては、川沿いにいる地元の人に「対岸のコテージに泊まりたいので、船を出してもらえないか」と交渉すればOKです。

交渉の結果、30,000キープで対岸のコテージに向かってもらいました。
予約方法は?基本は現地交渉


パークウーには2つの水上コテージがありますが、いずれもオンライン予約不可。
そこで船で対岸に渡り、直接2つのコテージと交渉をした結果、宿泊できたのが上の写真の左側のコテージ。
1泊35万キープ(約2,600円)となかなか強気の金額です。



2件あるコテージのうち、ひとつは電話で予約が可能です。
ただし、今回僕が訪れたときは電話に出ませんでした。
室内は簡素だが設備は一通りそろっている


水上コテージは2棟あり、どちらも同じタイプです。
アメニティは、歯ブラシ・シャンプー・石鹸が用意されていました。
また、設備も一通りそろっていて、エアコン・温水シャワー・ベッド完備です。
エアコンの効きがいいので、比較的快適なコテージライフを過ごすことができますよ!
ただし、温水シャワーとベッドの2点については注意が必要なので、少し詳しくお伝えします。
温水シャワーの水圧は最弱
温水シャワー完備とはいえ、決して快適なシャワーではありません。
お湯はかなりぬるく、水はチョロチョロとしか出ません。
シャンプーで大量に泡立てた場合、洗い流すのに苦労します。



ラオス郊外の安宿のシャワーなんてこんなものです。
ナムウー川で洗い流したほうが早いんじゃないかと、本気で考えました。
人生で一番硬いベッド


僕が今まで宿泊した宿の中で、最も硬いベッドと言って間違いありません。
事実としてスプリングマットレスではあるのですが、寝心地はプロレスのリングのよう。
やわらかさというものは一切なく、寝心地としては最悪です。
ベッドは小虫の巣窟
もう一点指摘をしておくと、ベッドの中には小さい虫がたくさん潜んでいます。
トコジラミが怖いのでゴキッシュを噴射しておいたところ、ベッドからかなりの量の小さい虫が湧き出てきました。
正直なところ、虫嫌いな方にはかなり刺激的なベッドですね!


景色は圧巻!ナムウー川の自然を堪能


水上コテージ最大の魅力はそのロケーションです。
眼前には石灰岩の山々、緑に包まれた大自然が広がります。
メコン川同様、ナムウー川の水の流れもゆっくりなので、時間が穏やかに流れていきます。
また、この水上コテージは屋根の上に登ることができるのです。
少し高いところから雄大な自然を眺めてもいいし、ナムウー川に浸かりながら眺めてもいいという贅沢ぶりです。
夜は真っ暗。星空と静寂を楽しむ
周囲に明かりはなく、夜は完全な暗闇。
その分、天気が良ければ満天の星が広がりそうです。
また、何もないことから本当に静かな環境です。
聞こえるのは虫の音と魚が跳ねる音だけ。
川のせせらぎや虫の音に耳を澄ませる静かなひとときが訪れます。



僕が泊まった時は、あいにくの曇り空で星は見えませんでした。
泊まる前に知っておくべき2つの注意点


1.食事は完全に自前。持ち込みを忘れずに
今回宿泊したコテージでは食事の提供はなく、スナックや軽食の販売もありませんでした。
夕食は到着前に対岸のレストランで済ませるか、食料を持参する必要があります。
ドリンクのみ販売していますが種類は少なく、またコテージを営んでいる家族は早々に寝てしまうため買うに買えない状況になりかねません。
お水やジュースも余裕をもって持っていくことをおすすめします。
チェックアウトまで対岸に戻ることは難しい


一度コテージに着いてしまうと、簡単に対岸に戻ることはできません。
対岸に戻るには、コテージのオーナーに船を出してもらう必要があるので、その点を意識しておきましょう。
チェックアウトのときは、コテージのオーナーに船で送ってもうことになります。



チェックアウト後の船代は宿泊料に含まれているようで、請求はされませんでした。
オーナーの子どもたちと一緒に対岸の町に戻りました。
自然と一体になった体験が好きな人向けのコテージ
パークウーの水上コテージは、正直なところ、快適さを求める方には向かない宿でした。
一方で、「自然と一体となってリラックスしたい」「安宿には慣れている」「エアコンがあるだけで贅沢!」という方であれば問題なく受け入れられると思います。
観光地化が進むラオスの中でも、パークウーは“昔ながらのラオス”が色濃く残る貴重なエリアです。
少しの不便を楽しめる人にとっては、忘れられない体験になるはず。
パークウー洞窟と併せて、1泊2日の旅行もパークウー観光も検討してみてくださいね!
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