ルアンパバーンの中心と言っても過言ではない「ルアンパバーン国立博物館」。
それもそのはずで、ルアンパバーン国立博物館は1975年まで王宮だった建物を博物館に改修したものなのです。
旧王宮だけあって、博物館の中は絢爛豪華!
また、敷地内にはエメラルドグリーンが美しいプラバン像安置祠や、王族が使用したクラシックカーが保管されたガレージなどもあり、「ただの博物館」ではないのも魅力です。
ルアンパバーンの歴史の一端に触れることができるスポットで、観光のスタートにぴったりですね!
今回はそんな「ルアンパバーン国立博物館」の楽しみ方や注意点を紹介していきます。
ルアンパバーン国立博物館の基本情報
| 住所 | 27 Ounheun Rd, Luang Prabang, ラオス |
| 営業時間 | 月、火、水、金、土 8:00~11:30、13:30~16:00 木 8:00~11:30、13:30~15:00 |
| 入場料 | 60,000キープ(外国人価格) 10,000キープ(ラオス人価格) |
| ホームページ | https://www.tourismluangprabang.org/things-to-do/culture-history/national-museum/ |
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ルアンパバーン国立博物館とは

ルアンパバーン国立博物館は、当時の国王シーサワン・ヴォン王とその家族のために建てられた王宮です。
1904年から6年の歳月をかけ、1909年に完成しました。
この王宮はラオス伝統建築とフレンチ・ボザール様式がミックスされたもので、外観は欧風のシンメトリーである一方、ラオスらしい金色の屋根飾りや装飾が乗った、ちょっと不思議で優雅な雰囲気になっています。
シーサワン・ヴォン王没後も、革命により王政が廃止される1975年まで、サワン・ヴァッタナ皇太子とその家族が居住していました。
ラオス政府に接収された王宮はその後改修され、1995年に博物館として生まれ変わりました。
博物館内部の雰囲気と注意点

博物館は王宮だったこともあり、内部は豪華な作りで、眺めているだけで楽しいひとときです。
朱色ベースの壁は金細工が映える、「さすが王宮!」と言えるものでした。
一方、床は学校のような板材で、そのギャップが親近感を抱かせる要因になっているかもしれません。
博物館のハイライト
博物館の中では、12の部屋が公開されています。
入口部分には王様・王妃・長官の応接室があり、中央には玉座、奥は王家の居住エリアになっています。
玉座の間
最大のハイライトは玉座の間で、金と朱色をベースにした室内は圧巻の美しさ!
朱色の壁にはラーマーヤナなどを題材にした、色とりどりのモザイクアートがあしらわれており、かわいらしい印象も受けるものでした。
その中に、金細工が施された玉座や調度品が展示されている様は、ラオス語によるこの王宮の呼び名「ホーカム」が意味する「黄金の宮殿」にふさわしいものです。

「玉座の間」を見るためだけに訪れても価値があると思いました。
住居エリア
実際に王様が居住していた部屋も公開されています。
具体的には、王様のプライベート応接室と寝室・王妃の寝室・子ども用の寝室があり、またダイニングルームもあります。
これらは廊下沿いに眺める形です。
実際に王宮だった時に使用していた家具が展示されており、1975年当時のまま保存されています。
様々な展示物
各部屋には、部屋の雰囲気を壊さない程度に少量ずつ展示品が公開されています。
中でも重要なのがルアンパバーンの守護仏「プラバン像」で、これは約2000年前に製作されたとも言われる、王宮に関係する最重要黄金仏です。
その他にも貴重な仏像が展示されています。
仏像以外にも王室コレクションの美術品・工芸品や、各国から贈られた記念品・贈答品も展示されています。



まさかアメリカから贈られた「月の石」をここで見ることができるとは思いませんでした!
博物館に入るための注意点
神聖な場所であり、かつ貴重な品物がたくさんある博物館だけに、色々と制約があります。
荷物が持ち込めない


博物館の中には、たとえ小さいポーチでさえも持ち込むことはできません。
入口で厳重にチェックされ、荷物を持っていると「ロッカーに預けてきてください」と指摘されてしまいます。
ロッカーは入場口近くの王立劇場の建物にありますが、博物館から若干距離があります。
事前にロッカーに荷物を預けるのを忘れないようにしてくださいね。
ロッカーは無料で利用できますよ!
館内は写真撮影禁止
残念なことに、博物館の中は撮影が禁止されています。
もちろんカメラもスマホも持ち込み禁止です。
貴重なものが多いだけに撮影できないのは残念ですが、仕方ありませんね。



スマホで撮影している観光客がいたのですが、スタッフが飛んできて画像を削除させていました。
ドレスコードがある


旧王宮という神聖な場所だけあって、博物館にはドレスコードがあります。
足や肩、お腹が出るような「露出のある服装」は禁止されています。
もし露出がある服装で訪れた場合は、羽織るための布などを借りたうえで入場しましょう。
布やロングパンツは有料でレンタルすることができます。
ツアー客と重ならないための努力
博物館には団体のツアー客が訪れます。
これに重なると館内は非常に混み合います。
館内は決して広いわけではありませんので、団体客と同じタイミングで見学すると、見たいものをゆっくり見ることができません。
ただし団体客で混み合うのは一時的なので、もし入口が混んでいたら、敷地内にある他の施設を先に見学するなど、時間調整をしてみてください。
また、午前中の開館直後は団体客がいないので、朝8時過ぎに見学するのもおすすめですよ!



館内は土足厳禁です。
団体客と重なると下駄箱がすぐにいっぱいになり、靴を床に直置きすることになります。
この点を含めても、団体客と鉢合わせするのを避けることをおすすめします。
敷地内にある見学したい施設
ルアンパバーン国立博物館は旧王宮だけではありません。
実はこの博物館の敷地は37,000㎡もあり、他にも見どころがたくさんあります。
プラバン像安置祠


ルアンパバーンの守護仏「プラバン像」を祀るために建設された寺院。
メインストリートに近い位置にあるため、街歩きしているときにも目に入ってきます。
他の寺院と比較しても美しさは群を抜いていて、その特徴は美しいエメラルドグリーンがあしらわれた外観にあります。



この寺院は真正面から見たときが一番美しいです。
内部は黄金に輝く豪華な作りです。
内部が公開されているかは時期によりますが、公開されているならぜひとも見たいですね!
クラシックカーが保管されたガレージ


旧王宮の裏にはガレージがあり、かつての国王が愛用していた車が展示されています。
リンカーン・コンチネンタルやフォード・エドセルといった1950~60年代のアメリカ車や、シトロエンDSといったフランス製セダンなど、5台ほどの高級車がありました。
当時のルアンパバーンは郊外の道路事情が悪く、実際に走らせる機会はそれほど多くなかったと言われており、
「ラオス王国が夢見ていた近代化」の象徴のようにも感じられます。
残念ながら、こちらも内部は写真撮影が禁止されています。
王立劇場(Royal Theatre)


もともとは王族の公式レセプションホールとして使われていた建物で、現在は「プララック・プララム劇場」として使われています。
また、無料のロッカーも同じ建物内にあります。
現在も曜日限定で公演が行われているので、時間に都合をつけてぜひ観に行ってみてくださいね!



「プララック・プララム」はインド叙事詩ラーマーヤナのラオス版です。
1時間程度の演目なので、夕食前の楽しいひとときになりますよ!
ルアンパバーン観光の「スタート」にちょうどいい場所


ルアンパバーン国立博物館はメインストリート沿いという抜群の立地にある、ルアンパバーン観光のスタート地点にぴったりのスポットです。
「見どころ盛沢山!」というわけでもないので、1~2時間もあれば十分に堪能できるでしょう。
「丸一日かけて回る博物館」という重さはなく、街歩きの予定にも組み込みやすいボリュームです。
室内は写真撮影ができませんが、「朱色と金色に包まれた玉座の間の空気感」、「王族が暮らしていた生活の気配」などを、五感でじっくり味わえるのが、この博物館ならではの楽しみ方と言えます。
ただし、お昼休みがあったり、閉館時間が16時と比較的早かったりするので、計画的に訪れることをおすすめします。
博物館の前にはプーシーの丘やナイトマーケットなどの観光スポットがあるので、セットで計画してみてくださいね!





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